忘れ物が多すぎて、毎朝怒ってしまう…親子でできる忘れ物対策

「また体操服忘れてるよ!」「連絡帳、出してって言ったでしょ!」
そんな朝のバタバタ、あなたの家でも繰り返されていませんか?
実は、忘れ物が多いのは子どもの性格のせいではなく、脳の特性かもしれません。
とくにADHD(注意欠如・多動症)や発達特性を持つ子どもたちは、「頭の中の整理」が苦手なため、意識していても忘れ物が起きてしまうのです。
今回は、もう怒らなくていいように親子で一緒にできる忘れ物対策をご紹介します。
なぜ子どもは何度言っても忘れ物をするの?
記憶力ではなく“ワーキングメモリ”の問題
ADHDや発達障害を持つ子どもは、短期的な情報を保持して行動に移すワーキングメモリが弱い傾向にあります。
つまり「明日プリントを持って行く」と分かっていても、次の瞬間には別のことに注意が移ってしまうのです。
「忘れない」はトレーニングできる!
大人でも“うっかり”はありますよね?それが頻繁だと困るので、メモやアラームを使って対応しますよね。
同じように、子どもたちにも脳の仕組みに合ったサポートをすることで、忘れ物はグッと減らせます。
親子でできる!忘れ物を防ぐ対策5選
1. 目で見える「チェック表」を作る
言葉だけの指示は流れていきがち。
学校に持っていくもの、明日の準備、連絡帳チェックなどを一覧で見える化すると、脳が整理しやすくなります。
- 朝の持ち物リスト(ランドセルの横に貼る)
- 宿題・提出物のリスト(机や壁に掲示)
- 忘れたときの「やりなおしリスト」もあると更に効果的
2. 夜に「リハーサル」をしてみよう
夜寝る前に「明日は何を持って行く日だっけ?」と親子で一緒にシミュレーション。
落ち着いた時間に確認することで、翌朝の準備がスムーズになります。
3. タイマーで“習慣化”をサポート
「○時になったらランドセルチェック!」といったルーティンをタイマーで音として知らせましょう。
アレクサやスマートフォンも便利です。
やってはいけないNG対応とその理由
「なんでできないの!」の一言が子どもの自己肯定感を下げる
叱っても「自分はダメだ」と思い込んでしまい逆効果。
忘れたくて忘れてるわけではないことを理解してあげてください。
全部親がやってしまうと「考える力」が育たない
親がすべて確認・準備してしまうと、子どもは「自分で考えなくていい」となってしまいます。
一緒にやる → 見守る → 自分でできた! という流れを作りましょう。
おすすめ!家庭で使えるサポートグッズとアプリ
リマインダーアプリ(子ども用にカスタマイズ)
- Google Keep(音声入力も可能)
- みんチャレ(家族で“やったね!”共有機能付き)
色分け収納で「見て分かる」システムを作る
プリント用:赤、宿題用:青 など、色で分けると視覚優位の子どもにも効果的です。
成功体験が子どもを変える!親子の工夫エピソード
チェック表を“ご褒美スタンプ帳”に変えたら…
「10個貯まったら好きなご飯をリクエスト!」など、楽しい目標があるとモチベーションアップ。
「ママも間違えるから一緒に頑張ろう」の一言が支えに
「ママも昔、給食袋忘れたことあるよ」と話すだけで、子どもはホッとし、安心して取り組めるようになります。
「怒るしかない」を卒業するために大切な心構え
完璧じゃなくて大丈夫。80点を目指そう
「体操服は忘れたけど、連絡帳は出せた!」
小さな“できた”に目を向ける習慣が、親子の心に余裕をくれます。
「わかってくれる」だけで、子どもは変わる
「それって忘れちゃうことあるよね」と共感するだけで、子どもの前向きな気持ちを育てることができます。
まとめ:忘れ物対策のポイント
忘れ物が多いのは、子どもの性格の問題ではなく、ワーキングメモリの弱さが関係していることもあります。
叱るよりも、子どもに合ったサポートで「できた!」を増やす工夫が大切です。
- 見える化(チェックリストなど)
- 習慣化(タイマー・アプリ)
- 親子で一緒に確認
叱責や過保護な対応ではなく、「安心」と「成功体験」を重ねることで、子どもの“自分でできる力”が育っていきます。
完璧を求めず、「今日できたこと」に目を向けましょう。
あなたの「できたね!」の笑顔が、子どもの一番の自信になります。