勉強中、なぜか頭が痛い。どうしたら頭が痛くならずにいられるの
頭痛で勉強に集中できない……。
まるで勉強をさせないかのように頭が痛い……。
勉強でわからない問題が出てくると頭が痛くなる……。
勉強中、「頭が痛い。」と頭を抱え込んでしまった経験はないでしょうか。勉強中の頭痛には、勉強を始めた途端に突然襲ってくるものもあれば、勉強を始めて、しばらく経ってから、徐々に痛みが強くなってくるものもあるかと思います。
以前は、勉強をしているときに熱を出すと、「知恵熱が出た」と言われてからかわれたものです。「知恵熱」は元々「乳幼児期に突然発生する熱」のことであり、今のように「頭を使った後に出る熱」として表現されることはありませんでした。
それでは、「頭痛」が起こった場合の対処法は何かあるのでしょうか。今回は「頭痛」の解消方法をくわしく解説します。
1.どんな頭痛があるか
一次性頭痛(病気が原因ではない頭痛)と二次性頭痛(病気が原因となる頭痛)があります。
勉強が原因で起こる頭痛とはほとんどが一次性頭痛です。
では、一次性頭痛にはどんな種類があるのでしょうか?一緒に見ていきましょう!
勉強中の頭痛(一次性頭痛)は大きく分けて2種類
勉強中に発生する頭痛(一次性頭痛)には、次のようなものがあります。
①精神的な頭痛 (片頭痛型)
問題が理解できない、思ったように解けない、公式が思い出せないなどによる大きなストレスが原因。ほかには夜更かしや寝不足・食事を抜くなど精神的な要素が原因となるもの。
こめかみのあたりがズキズキと痛んだり、嘔吐やめまい、光がまぶしいなど、頭痛以外の症状も伴う。
②身体的な頭痛 (緊張型頭痛)
勉強する姿勢の悪さや筋肉や神経などが緊張することからくる血行障害や、勉強場所の暗さ、視力の低下、パソコンの長時間使用等による眼精疲労、肩こりによるもの。
勉強時など、長時間机に座って作業をするときなどに起こりやすい。片頭痛のように嘔吐などの症状は出ないが、慣れてしまうと慢性的なものになりやすい。
※慢性的…頻繁におこるようになること
勉強からくる頭痛を解決するにはこの2つの頭痛を改善していくことになります。くわしく見ていきましょう。
2.頭痛の解消方法
①深呼吸をする
ストレスによって緊張状態に陥らないために、こまめに深呼吸をするとよいでしょう。
呼吸は体内の二酸化炭素を排出し、酸素を取り入れるために必要な運動です。酸素が血中から不足することで細胞の働きが鈍くなり、脳のパフォーマンスの低下につながることがあります。
人間には自律神経が備わっています。これは、活動しようとし緊張を高める交感神経、休もうとし緊張を和らげる副交感神経を交互に使い、心身の状態を健康に保つ働きをする重要なものです。
交感神経が活発な、いわゆる緊張状態にあるときは、体内の酸素が不足している状態です。この状態から深呼吸をすることで、酸素を体内に送り込み自律神経のバランスを維持することにつながります。交感神経と副交感神経はつねにどちらかというわけではなく、適度な入れ替えが必要なのです。
これを放っておくと筋肉や神経が硬くなるため、血流が悪くなることで頭痛の原因となります。適度に深呼吸をするとよいのです。
プロのスポーツ選手や演奏者など、深呼吸をしている場面をよく見ると思いますが、これは身体中の緊張を取り除くためなのですね。
適度にストレッチするなど、動きながら深呼吸するとより効果的です。
②ストレッチ
長時間座っていると、姿勢が崩れることはもちろん、それ以上に肩などの筋肉が凝りますよね。保護者の方も、座って長時間デスクで作業をされる場合、同じお悩みを持っていらっしゃることと思います。
実は筋肉の凝りは、直接的な緊張型頭痛の原因となります。こうなってしまった場合やこうなる前には、ほぐす・あたためるなど、ストレッチをすることが有効です。
③目を閉じる
目の周りが凝り疲れや痛みが残ってしまうことを眼精疲労といいます。これも放っておくと頭痛の原因となります。最近はパソコンやタブレットを使った学習も増えてきましたので、ドライアイなど、より眼精疲労が起こりやすい環境になりました。目の疲れには、目を閉じてリラックスさせることが効果的です。休憩時間などに目を閉じてゆっくり休んだり、目薬を使用したりしても良いでしょう。また、目の周りの筋肉が硬くなっていることが多いため、目の周り、頬のあたりを指で軽くマッサージをしても効果があらわれますよ。
凝り・疲れが見えている場合はストレッチを意識的におこなうとよいでしょう。
④座り方
座り方が悪くなってくると対象物と目の位置がだんだんとズレてきます。目により負担がかかるようになり、これが肩凝りなどの原因となり、血流が悪くなることから頭痛につながることがあります。目の位置を適切に、そして目や肩に負担がかかりにくい姿勢を整えましょう。具体的には背筋を伸ばし、胸を張ることです。腰の骨盤をまっすぐ立たせるように座るとうまくいくことが多いようです。
⑤視力矯正
目の疲労から頭痛につながると考えられる場合は、視力矯正をするのもアリですね。視力と姿勢には密接な関係があり、どちらか片方に問題がある場合、もう片方にも問題が起こっている場合が多いです。
たとえば眼鏡やコンタクトレンズを装着するというのが「視力矯正」の一般的なイメージですが、眼鏡のレンズを変えたり、自分の視力に合うスタイルを取り入れたりすることで頭痛が和らぐことがあります。
⑥意識的に栄養を取り入れる
頭痛が気になる場合は、マグネシウムやビタミンB2などを意識的に摂るとよいでしょう。
マグネシウムは脳血管の緊張を和らげる作用が期待できます。
米やみそなどの大豆製品、緑黄色野菜をはじめ、わかめやひじきなどに多く含まれます。
ビタミンB2は体内の血流を良くする働きがあります。
乳製品や納豆、レバー、うなぎ、そして葉物野菜に多く含まれます。
筋肉が収縮し緊張状態になり、血管も収縮し血流が悪化することが頭痛の原因となりやすいため、これらの栄養素を意識的に食事にプラスすることで頭痛を改善しやすくなります。
⑦仮眠を取る
精神的にも肉体的にも疲労している場合には、仮眠を取りましょう。仮眠を取っても解消しない場合には、思い切って十分な睡眠を取った方が、長い目で見た時には正解だったということもあるでしょう。
⑧病院に行く
気になる場合は病院に行ってみるものよいでしょう。精神的なものが原因である場合を考えると、心療内科で診てもらうのもよいかもしれません。頭痛を抑える薬はもちろん、寝つきがよくなる薬などを処方してもらえることがあります。
⑨プレッシャーをかけすぎない
お子さんに「100点とりなさいよ!」や「なんでこんなこともできないの!?」とついつい言ってしまっていませんか?実は、こういったプレッシャーが頭痛の原因となっていることもあるのです。「100点とらないと怒られる・・・。」といった心配ごとがあると、プレッシャーを感じるだけでなく、勉強が楽しめない気がしますね。
実際に過去にいた受験生ですが、入試本番などで保護者の方に怒られ「こんなのもできないで大丈夫なの!?」と言われ頭が真っ白になってしまい、得意な数学で計算ミスを連発してしまった、というお子さんもいました。一見頭痛につながらないような小さなことかもしれませんが、ネガティブな発言やプレッシャーをかけるような発言は間違いなくお子さんを緊張状態にしてしまうのです。これが重なると、勉強をするごとに頭痛を訴えるということもあるでしょう。お子さんのタイプによっては、前向きに勉強できるように声掛けの仕方を工夫すべきですね。
まとめ
勉強時に起こる頭痛はつらいですよね。しかし、解消方法はたくさんあるということをご覧いただきました。ぜひお子さんに合った頭痛の解消方法を見つけていただき、より勉強に前向きに取り組んでほしいと思います。
家庭教師のGOODでは、お子さんの得意苦手に向き合い、小さな成長をしっかりと積み重ね自信が持てるよう、前向きに指導してまいります。たくさんの方から「わかりやすい!」「自信がついた!」「ある問題が得意になった気がする!」「合わせて指導してくれるから安心できる」など、嬉しいお言葉をいただいております!中には勉強が苦手で、頭痛持ちだったお子さんもいらっしゃいますよ。
勉強が嫌い・得意ではないというお子さんほど、ぜひご検討ください。私たちは、勉強が苦手なお子さんにも寄り添い、得意なものを一緒に見つけていく自信がありますし、実績も十分です。
もちろん、今回お話しました姿勢などの指導もていねいにおこないます。姿勢良く、前向きに勉強し成績アップにつなげましょう!