効率よく勉強したいときこそお勧めしたい効果的な「息抜き」
突然ですが、皆さんが、授業の終わりに先生から、「今日勉強したことを、明日テストします。」と言われたら、どう対処しようと思いますか。
テストの内容によって対応は変わるかもしれませんが、一般的には、学習意欲がある人ほど、「少しでも良い成績を取りたい」、「合格したい」と思い、自宅に帰っても、ほとんど休むことなく、寸暇を惜しんで勉強に取り組むのではないでしょうか。
そして、熱心に勉強したわりには、その成果を十分に発揮することができなかったという経験があるのではないでしょうか。
それは、熱心に勉強することが、効率よく勉強することと必ずしもイコールにはならないということを表しています。
そこで、勉強の効率を上げるために効果的な「息抜き」についてご紹介したいと思います。
「効率のよい勉強」とは
そもそも、「効率のよい勉強」とは、どのような勉強を表しているのでしょうか。
それは、次の3つの条件を充たす勉強を表しているものと言えるでしょう。
知識が正確であること
知識を正確に理解することは、勉強の原点であり、必要不可欠な条件です。
知識の正確な理解につながらない勉強は、無駄だと言うことができます。
知識が多いこと
知識を正確に理解することに加えて、その量が多いことが求められます。
知識の量がわずかであれば、効率よく理解できたことにはなりません。
知識を短時間で理解すること
多くの知識を正確に理解するための所要時間が短いことが求められます。
所要時間が長ければ、効率がよいことにはなりません。
勉強の効率が上がらない理由
勉強の効率が上がらない理由としては、次の3点が挙げられます。
勉強方法が分からない
勉強方法が分からないため、勉強に取り掛かろうとして、いきなりつまずいたり、また、勉強に取り掛かることができても、試行錯誤を繰り返したり、としているうちに、時間だけが浪費されてしまいます。
勉強に集中できない
勉強以外に、気になることや悩み、心配事など、勉強よりも重要な関心事がある場合や、体調が悪い場合、騒音や室温といった勉強する場所に問題がある場合には、勉強どころではなくなってしまいます。
勉強による疲労
いわゆる勉強疲れです。長時間にわたって勉強を続けていると、目をはじめとする肉体的な疲労や、ストレス等による精神的な疲労から、記憶力や集中力、持続力などが低下してしまいます。
勉強の効率を上げる効果的な「息抜き」
勉強の効率が上がらない理由のうち、「勉強方法が分からない」に関しては、科目ごとに、暗記が必要なものや、計算等の実践経験を積む必要があるものなど、科目の特徴がありますので、すべての科目を同じ方法で勉強するのではなく、科目の特徴に応じて勉強方法を工夫していただきたいと思います。
ここでは、勉強の効率が上がらない理由のうち、「勉強に集中できない」や「勉強による疲労」に対して効果的な「息抜き」について紹介します。どのような「息抜き」であっても、同じように勉強の効率を上げることができるわけではありません。
そこで、勉強の効率を上げるためには、次のような「息抜き」が効果的と言えます。
定期的に休憩時間を設ける
人間の集中力は、若い人ほど持続できる時間が長く、それでも90分が限界と言われています。一方で、本当に集中できるのは15分とも言われていますので、小学校の授業時間が45分であることも踏まえ、勉強開始から45分を目安に10分程度の休憩時間を設けましょう。
問題を解消する
勉強よりも重要な関心事がある場合、これを勉強開始前に解消することができればよいのですが、勉強中に解消できる見込みがある場合、例えば、電話やメール一本で済むような場合には、休憩時間に解消してしまうことも「息抜き」になるでしょう。
勉強中にストレッチする
勉強中に体が固まるような感覚があったら、軽くストレッチをしましょう。
また、眠気があるときは、大いに「あくび」や伸びをしましょう。
授業中に「あくび」をすると、先生から怒られたものですが、「あくび」は眠気を覚そうとする行為ですので、自宅では遠慮なく「あくび」をしましょう。
水分を補給する
休憩時間のほか必要に応じて水分を補給しましょう。水分の補給により気分転換されます。同様に、冷たい水で顔を洗うのも気分転換になるでしょう。
音楽を聴く
休憩時間にお気に入りの音楽を聴くのもよいでしょう。ただし、つい夢中になって、休憩時間を忘れてしまいそうになるようであれば、お勧めしません。
短い仮眠を取る
どうしても眠気が取れない場合、思い切って目覚まし時計(アラーム)をセットして、20~30分程度の仮眠を取りましょう。
睡眠をとる
もはや「息抜き」とは言えませんが、風邪などで体調が悪いときは、しっかり睡眠をとって体調を回復させるべきでしょう。短い仮眠を取る場合と同様に目覚まし時計(アラーム)をセットして翌朝に勉強時間を確保しましょう。それでも体調が回復しない場合は、そもそもテストが受けられないでしょう。
おわりに
一般的には、効率よく勉強することができなければ、効率が悪い分だけ余計に、長時間勉強すればよいのではないかと思われるかもしれませんが、これまで見てきたとおり、単に長時間勉強するだけでは「効率の悪さ」を補うことはできないということがご理解いただけたのではないかと思います。
勉強の効率を上げたいときこそ、常に「息抜き」を忘れない心の余裕を持ちたいものです。