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不登校

小学生のお子さんの不登校について

公開日:2022.05.30/更新日:2022.05.30

今回は小学生のお子さんの不登校についてお伝えします。

文部科学省が発表した「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」によると、病気、不登校、経済的理由、新型コロナウイルス感染回避などで年間30日以上の欠席がある「長期欠席者」にあたる小学生は113,746万人、そのうち「不登校」を理由にしている小学生は63,350人、どちらも過去最多を記録しました。不登校の小学生のうち43.8%は90日以上の欠席が見られ、不登校に陥ると長期化してしまう事が多い事が分かります。

また、小学生の不登校児の人数は学年が上がるごとに増え、更に小学6年生から中学1年生で2倍近くに増えることが示されています。

小学生が不登校に陥る原因として「いじめ」は0.3%にとどまるのに対し、「生活リズムの乱れ・非行・あそび」「無気力」など本人による理由は半数を占めるため、各家庭で意識して子どもに向き合うことで未然に防ぐよう対策出来る可能性もあるのです。

目次

  • 小学生のお子さんの不登校の原因
  • 小学生のお子さんの異変を家庭で見つける
  • 小学生のお子さんが不登校になったら
  • 不登校の小学生のお子さんの学習とグッドの勉強法

小学生のお子さんの不登校の原因

文部科学省による「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」では、不登校の原因を「学校」「家庭」「本人」「その他」として調査しています。
「学校」「家庭」「本人」各原因を更に詳しく見て多いものを3つ挙げてみましょう。

「学校」

  • 1位 いじめ以外の友人関係をめぐる問題(4,259人)
  • 2位 学業の不振(2,049人)
  • 3位 教職員との関係をめぐる問題(1,187人)

「家庭」

  • 1位 親子の関わり方(9,227人)
  • 2位 家庭の生活環境の急激な変化(2,408人)
  • 3位 家庭内の不和(1,027人)

「本人」

  • 1位 無気力、不安(29,331人)
  • 2位 生活リズムの乱れ、あそび、非行(8,863人)
  • 3位 (該当なし)

数年前までは不登校の理由として、ショッキングな事件の報道の影響などもあり「いじめ」をイメージする方も多かったかもしれませんが、令和2年のこの調査によると「本人」による理由の「無気力、不安」が圧倒的に多いのです。

小学生のお子さんの異変を家庭で見つける

夫婦共働きが増えた昨今、お子さんと接する時間が減ったり、保護者も忙しくお子さんを気にかける余裕が無くなってしまう事も珍しくありません。
しかし、家庭でのお子さんの様子を注意深く観察したり顔を合わせて話す時間を作ることで学校に行きたくなくなるきっかけが出来る前に解決したり、悩んでいる事に気がつく事が出来るかもしれません。

学校による原因の中で1番多い「いじめ以外の友人関係をめぐる問題」

いじめでは無くても、ちょっとした事で気まずく感じてしまったり顔を合わせづらくなってしまう事があります。中高生の人間関係は複雑になりますが小学生の場合、学年によってはお子さんの考えすぎや思い過ごし、意地を張っているだけですぐに仲直り出来るパターンもたくさんあります。学校で嫌な事があった時には、すぐ保護者に相談するタイプのお子さんではなくても、ふとした時に浮かない顔をしていたり何と無く上の空だったり不安から攻撃的になったりなど態度に出る事も多いです。しっかり話を聞いて、自分が悪いなら謝る、されて嫌な事があったなら話し合う、傷付けられて怖い思いをしたなら無理をさせないなど、適切な対処を見極める手助けをしてあげましょう。「あなたが悪い」「あなたは悪く無い」「気にしすぎだ」と決めつけたり突き放すような態度はお子さんを追い詰めてしまうので気をつけましょう。

家庭による原因の中で1番多い「親子の関わり方」

両親の別居や離婚、家族との死別など様々な理由によって家庭環境が急激に変化することがあります。小学生のお子さんは中高生のお子さんに比べるとまだ精神的に未熟な部分があるため、安心できる環境が無くなってしまったと感じたり、現実を受け入れられず新しい環境に馴染むまでに時間がかかってしまったりすることがあります。お子さんはとても大きな負担を感じますが、それを自分でもよく理解できないまま強いストレスを抱えてしまうため、学校に通うということ自体をこなす精神的・体力的余裕が無くなってしまいます。
お子さんが自分の存在や居心地がないがしろにされていると感じてしまわないよう、環境が変化した際にはより一層愛情をかけて接することで家庭をお子さんが安心できる場所にしてあげましょう。

本人による原因の中で1番多い「無気力・不安」

これは全体の中でも1番多い理由ですが、インターネットで気軽に様々な情報にアクセス出来るためか自己肯定感が低かったり、日々の生活に物足りなさを感じていたりして通学する意味を見いだせず意欲も湧かない状態です。
不登校の理由を聞いても「だるい」「なんとなく」「面倒くさい」など本人も言語化して説明出来るほどはよく分からないことが多いのが特徴です。
無気力状態で明確なきっかけが無いまま不登校になると、学校に通っている生徒と自分を比べたり、勉強の遅れを悲観したり、もともと感じていた無気力や不安を増幅させてしまう負のループに陥るケースがあります。学校に行かない時間を勉強したり運動したり生活リズムを崩さずに有意義に使える場合は登校する気力が起きるのを待つ事も出来ますが、ゲームや動画鑑賞などに夢中になって昼夜が逆転し、家族ともあまり顔を合わさず言葉も交わさないなど自分の殻にこもってしまうと負のループから抜け出せなくなってしまいます。
お子さんの不登校には親も動揺してしまいますが、それでお子さんと距離を取るのではなく、向き合って気力が沸いたり不安が解消されるよう導いてあげましょう。

 

小学生のお子さんが不登校になったら

いざお子さんに不登校の兆候が現れたり不登校になってしまったりしたら、親も動揺してしまいます。休みたがるほど登校を拒否するお子さんの気持ちが分からず、ズル休みだろうと思って無理に学校に行かせようとしたり、他のお子さんと比べて焦らせたり、ショックを受けて向き合えなかったり。ただでさえ戸惑いの連続の子育てで、初めてお子さんの不登校に直面したらどうして良いか分からなくなるのは当然です。

不登校になってしまったお子さんは、心身が自分でも説明出来ないのに自分ではどうしようもないというストレス状況に陥ってしまって登校出来ない状態です。お子さんも1人の人間なので、皆やってるんだから出来ると思ってしまう「通学」がどうしても苦痛な子や、集団生活に向かない子、生活や勉強のペースがゆっくりな子など様々です。なので、不登校=悪い事という構図で無理に励ましたり強く叱ったりするのはお子さんを追い詰めてしまうので控えましょう。

親は味方になってくれる、分かってくれると感じれば拙いながらに本心を伝えてくれるかもしれません。学校に相談することも視野に入れつつお子さんには不安を見せず大きく構えて根気強く接します。

「今は行けないなら家で◯◯しようね」など勉強や運動のルールを決めたり、家事の手伝いをさせたり、家に篭りがちにならないよう買い物に連れ出したり、そしてそれをこなせたことを褒めるなど、自己肯定感を上げつつ生活リズムも保ち、いつでも学校に戻る事が出来るという自信をつけてあげましょう。

共働きでお子さんが1人で過ごす時間が多い場合や、向き合ってもなかなか関係が築けないなど、家庭内で解決するのは難しいと判断した場合は第三者に頼ることも出来ます。

まずは学校に相談すると、保健室登校や時間帯をずらしての登校、課題を出すなど寄り添った提案をしてくれることも多いです。稀に「どんどん勉強遅れちゃうよ。」など心無いことを言われることもあるので信頼出来る先生か見極めることも大切です。フリースクールは不登校になってしまったお子さんの心のケアもしてくれるので現在注目されている施設です。ただ、地域によっては近くに無いこともあります。

そして近年では文部科学省でも不登校のお子さんへの支援が必ずしも「復学」をゴールにせず、お子さん自らが進路を計画立てて、社会的自立を目指すことを基本として考えています。学校に行きたくても身体がついてこない、行きたいという気持ちになれない、そんな時は無理をせず、ホームスクールや通信教育など学校以外の学習方法も選択肢に入れて、社会的自立が出来るように長い目で見て支援することも大切なのです。

不登校の小学生のお子さんの学習とグッドの勉強法

学校以外に勉強を教わると考えた時に、塾と家庭教師が思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか。しかし不登校のお子さんにとっては塾に通うことはハードルが高いため、自宅で先生以外に会わずに自分だけのペースでの指導が可能な家庭教師を選ぶご家庭が多いです。グッドもたくさんの不登校のお子さんに頼りにしていただいています。

もともと勉強大嫌いな子専門の家庭教師として運営しているグッドでは、学校の授業についていけないお子さんのための教材や勉強法を採用しているので不登校で授業を受けられていないからといって気後れする必要は全くありません。

家庭教師の場合は先生の年齢や性別だけでなく「優しい雰囲気の人」「引っ張っていってくれる人」などタイプもお子さんにぴったり合う先生を選べます。もちろん勉強のペースもお子さんだけに合わせて行います。週に1度か2度、ご家族以外にあたる家庭教師の先生と顔を合わせて話すことも登校出来ていないお子さんにとってコミュニケーションを忘れないための良い機会となります。

また、先生の指導が無い日に何をどれだけ勉強すれば良いのかという計画も立てるので毎日やることが決まっていて、指導日までに終わらせなければいけない、分からないところは先生に聞いて分かるようになる、という状況もお子さんの達成感や充足感に好影響を与えます。小学校への復学か、中学から登校するのか、どういう道を選んでも勉強に関する心配が無いことはお子さんの自信や選択肢を広げます。
詳しいグッドの指導方法はぜひホームページをご覧ください。

また、「こんな状況でも家庭教師をつけられますか?」など、現在不登校に陥っており勉強面や生活面で不安な点がある場合、まずはご相談からでもお気軽にお問合せ下さい。

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でも、ホームページやチラシだけではどこがうちの子に合うのかわからないわ・・・他の会社とも比較したいし・・・

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