家庭教師グッドの不登校のお子さんへの接し方と教え方
ここでは家庭教師グッドの不登校のお子さんへの接し方と教え方について解説しています。詳しく見たい方は家庭教師グッドの不登校について詳しく解説をご覧ください。
不登校になってしまう原因
不登校になってしまう原因として良く挙げられる「いじめ」や「教師との関係」は実はとても少ないという事を知っていますか?令和元年度の文部科学省児童生徒の問題行動等調査結果公表資料によると、小中学生の不登校の原因のパーセンテージとその順位は以下のようになります。
{1位 不登校児童本人の不安・無気力(39.9%) 2位 家庭環境の変化、不和(15.1%) いじめを除く友人関係(15.1%) 3位 教職員との関係(1.6%) 4位 いじめ(0.3%)}
コロナ禍における連日の報道や、緊急事態宣言などの影響で長く学校に行けない期間があった事、それによる漠然とした不安などが児童に与える精神的な影響は計り知れず、学校が再開されても常にコロナ対策を意識した通常とは異なる学校生活に戻る気力が起きない生徒の増加に拍車をかけています。
この不安・無気力による不登校は、何か決定的なきっかけがないままに起こってしまいやすいです。現代は学校で友達と会わずとも家の中で楽しめる事がたくさんあるため、一度が二度、二度が三度と休み癖がついてしまいそのまま学校に行く習慣が無くなってしまうケースや、長期休みによる生活習慣の乱れで早起きすると体調を崩す体質になってしまい起きられなくなってしまうケースなど、保護者の方が重要視する前に悪循環がに陥り始めてしまうので、軌道修正が難しいです。
また家庭環境の変化・不和による不登校は、一見家から逃れるために学校に通いそうにも思えますが、夫婦喧嘩や兄弟喧嘩、親子喧嘩などが絶えなかったり逆に放任しすぎであったりと家庭環境によるストレスが原因で部屋に閉じこもりがちになり、学校はおろか部屋から出るのも億劫になってしまうケースや、離婚や再婚による転校で新地に馴染めず不登校になってしまうケースなどが挙げられます。
ニュースなどでセンセーショナルに取り上げられるため不登校の原因として多いイメージのある教職員との関係やいじめは実はパーセンテージは少ないのです。
保護者に求められる事
不登校になってしまう原因で挙げたように、教職員との関係やいじめは少ないですが重大な状況なので、学校に行くのが楽しくなさそうな素振りや家でも上の空だったり考え込んだりとぼーっとしている事がないか気がつけるように普段から子どもの様子を気にかける事が大切です。
何と無く恥ずかしかったり親に心配をかけたくなかったりと子どもは悩みなどを隠す事が多いですが、普段から親が気にかけてくれていると感じられていれば、相談すれば真剣に味方になってくれると信用してくれているので悩み事も打ち明けてくれやすいものです。
多い原因として挙げられる不安・無気力に関しては子どもがしたいがままにさせてあげていると陥りやすいものです。一度特に理由も無いのに休み癖がついてしまうと、生活リズムが乱れてしまうと仮病を使って休もうとしたり、口論になるのを避けるためそれを許して繰り返していると本当に学校に向かうだけで気分が悪くなるような精神状態になってしまうことがあります。
本当に行きたく無い重大な理由がある場合もあるので無理に突き放すように学校に行かせるのは避けたいですが、真剣に向き合って理由を聞き出そうともせずに子どもに気を遣って甘やかすと少しでも嫌なことはやらない、頑なな態度を取れば希望が通ると思って余計に学校に行かなくなってしまいます。特に理由が無く不安・無気力によって学校を面倒がって行きたがらない場合は背中を押してあげることも必要です。嫌がる子どもに対して厳しく接するのは気が引けるかもしれませんが、本格的に行けなくなってしまう前に休み癖をつけないことが大切です。
不登校になってしまった場合も、諦めて子どもの好きなように生活させるのでは無く真摯に向き合って下さい。学校に行くのが難しいのであれば、家でも学校と同じような生活リズムで規則的な生活をさせて下さい。栄養のある食事や会話、運動を取り入れる、学習環境を整えてあげる、などが大切です。
無気力感から不登校をしている子どもは少なからず罪悪感や焦りを抱えています。 その焦りをつついて更に追い詰めるのでは無く「学校に行かないならこういうリズムで生活しようか」と前向きに生活を整えるように促します。 無気力感が上向いてくるまでは無理なスケジュールにせず、少しずつでもこなせたことを褒めてあげると良いでしょう!
家庭教師に求められる事
生徒が関わる人間が家族だけになってしまっているご家庭の場合、外部の人間と関わるだけでもとてもプラスになると思われています。なんとなく遠慮してしまって学習以外のことを話していないという先生もいますが、信頼関係が深まって目を見て話してくれるようになれば楽しく、優しく、友達代わりのように雑談をして、生徒が好きなことを聞いてあげて下さい。先生と会って話せる時間を楽しみにしてくれるようになります。また、保護者の方には言いづらいことも先生には打ち明けてくれることもあります。
生徒の不安な気持ちの中に土足で踏み込むような事があってはいけないので様子を見ながらですが、勉強を教えるだけというスタンスでいると生徒にも伝わってしまうので、気にかけているということが伝わるように接してあげて下さい。
学校に通っている生徒と比較したり、焦らせて不安を煽ったりすることはしないように注意しましょう。不登校になってしまっている理由を聞き出したり、説教したりするのも生徒が心を閉ざしてしまい先生交代になってしまう原因になるので、デリカシーのある接し方を意識します。
なかなか生徒が心を開いてくれないと先生の気持ちも落ちてしまうかもしれません。すぐに仲良くなれる生徒と心を開くのに時間がかかる生徒、心を開いているのが分かりやすい生徒と分かりにくい生徒、人と人なので様々です。距離が近付いているという自分の中のイメージの通りでなかったとしても、生徒は自分を嫌っているのかも、と悪く考えたり焦って急に距離を詰めたりしないように余裕を持って接してあげるのが良いでしょう。
不登校児童の学習とグッドの取り組み
不登校児童にも学習は大切です。学年の切り替わりや人間関係の修復などで復学しようと思っても不登校期間に一切勉強をしていないといきなり授業に参加するだけでも大変です。その抜けている部分を気にして学習のモチベーションが上がらなかったり、受験を意識して将来への不安感から再び不登校に戻ってしまうケースもみられます。
不登校を受け入れる際は、なし崩しにせず時間を設けて席について話し合って家で学習することを条件に前向きな不登校とすることが大切です。学校と同じ時間とは言いませんが、平日毎日机に向かって学習する時間は生活リズムや学力を保つ上で必要です。
学校の授業に遅れないように5教科の教科書や教科書をガイドしてくれるテキストを使用して毎日こつこつ新しい単元を学習していきます。復習でも予習でもなく、新しいことの学習をすることは大変ですが、勉強は繋がりが大切なので不登校になって抜けている単元を作ってしまうと取り返す事が難しくなるため、復学や受験を意識する場合は必須と言えます。
長い目で自分だけの学習計画を立て、それをもとに月間、週間、日間のやるべきことを考え、それに沿って学習を進めるのが良いでしょう。
しかし児童が1人で毎日勉強をすることは難しく、決まった時間に学習することも、学習しようにも何をどこから手をつけて良いのか、分からないことはどう処理して良いのかなど、たくさん問題があります。
勉強嫌いな子専門のグッドの指導法は、もともと予習よりも復習に重きをおいたものとなっています。使用する教材も教科書の理解が難しい生徒に合わせて、教科書の内容を更に優しく噛み砕いたものとなっているため、学校の授業を受けていても理解出来ず内容が身につかない生徒には、この教材で復習する事が大きく役立っています。不登校の児童も手元に教科書と更にそれを簡単にまとめた教材があることで、それが学校の授業や先生の代わりになってくれます。
学校で何時間もかけて教える内容も時間をかけなくても大切なポイントだけに絞って効率的に学習できるようにまとめてあるので、週に1回や2回が主流の家庭教師の指導でもフォロー出来るため、生徒も家庭教師も学習、指導がしやすいです。
また、日々の学習計画も家庭教師が計画表を作って渡します。保護者にも見せることで、保護者、生徒、家庭教師で進捗を共有します。生徒も次回の指導までに終わらせないといけない、と意識するので怠けずに自主的に机に向かうようになり、そうして分からなかったポイントを質問して教えてもらい理解することでモチベーションが上がり生活にハリが出て無気力感も無くなっていきます。また、達成した計画表をファイリングして保管しておけば溜まっていく用紙を見るだけで自分も止まらずに学習し続けていると目に見えて分かるので、不安を軽減してくれるでしょう。
不登校にならずに学校に通うことはなによりですが、不登校になってしまっても勉強を諦める必要はありません。必ず合った先生や合ったやり方があるので、根気強く見つけてあげましょう。