家庭教師が教える!やる気がどんどん出てくる勉強のコツ
毎日宿題や家庭学習をやらせるのが大変、という声をよく聞きます。子どもが自分から進んで勉強に取り組んでくれたら嬉しいですが、なかなかそうはいかないですよね。
勉強のやる気を出すにはどうすればいいでしょうか?子どもの内側からやる気を引き出す方法と、親からの働きかけについて紹介します。
1.子どもの内側から勉強のやる気を引き出す方法
1-1 達成可能な目標を立てる
勉強を始めるにあたり、「○○中学校に合格する」「次のテストで○点取る」などの目標を決めることが多いと思います。
もちろん、このように最終目標や大きな目標を決めることも大切ですが、「なにをどのくらい頑張れば達成できるのかが分かりにくい」という欠点もあります。受験勉強もテスト勉強も、明確な終わりはありませんよね。
終わりの見えない努力をすることは、子どもにとっても大人にとっても大変で、なかなかやる気が続かないことが多いです。
そんなときは、「一週間でこのドリルを終わらせる」「今日は2時間勉強する」など、達成可能な目標を立てましょう。
終わりが明確になることで、目標を達成しようとやる気が出てきます。ドリルの種類や勉強の内容は保護者が上手にコントロールし、結果につなげましょう。
1-2 選択肢を用意する
「勉強しなさい!」と言うと、子どもはどうしても反発してしまいます。
勉強を始めるように促したいときは、「国語からする?算数からする?」と選択肢を用意しましょう。
国語から始めても、算数から始めても、勉強をしていることには変わりありません。ですが、「自分で選べる」というだけで勉強に対するハードルがぐっと低くなりますよ。
学校の時間割のように「○時~○時は国語、15分休憩して、○時~○時は算数」というように時間で区切って計画を立てるのも効果的です。
自分で決めた時間割であればきちんと守りたいと思い、やる気が出てきますよ。
1-3 ごほうび作戦
勉強に対するごほうびについては、賛否両論あると思います。
過剰にやりすぎると「ごほうびがないと勉強をしない子」になってしまう危険もあるでしょう。
ですが、一口に「ごほうび」と言っても、その内容は様々です。「きれいな字を書いてハナマルをもらう」「ドリルを仕上げてシールをもらう」など、ほんの小さなごほうびも、子どもにとっては嬉しいものです。
ハナマルやシールをもらうために、必死に頑張りますよね。ゲームやマンガがごほうびになるのは危険ですが、ハナマルやシール、読書用の本や新しい文房具など、次の勉強へつながるごほうびなら取り入れるのは凄く良いことです。
逆に、「テスト○点以下だったらゲーム取り上げ」「今日は間違えてばかりだったからおやつなし」のように罰を与えるやり方は良くないので、やめましょう。
2.勉強のやる気が出る親からの働きかけ
2-1 親が勉強好きになる
親が最も力を発揮できるのは、勉強環境を整えることです。そもそも子どもは親の影響を最も受けますよね。
親が運動好きで幼い頃から体を動かす遊びをしていれば、子どもも自然と運動好きになります。
親が読書好きで日常的に読書をしていれば、子どもも自然と本を手に取り読むようになります。
このように、家庭環境によって子どもの得意不得意が決まっていくことが多くあります。
親が心の中で「勉強なんて面倒だ」「勉強したって役に立たない」と思っていると、言動の端々にその思いがにじみ出て子どもに伝わってしまいます。逆に親が「勉強って楽しい!」「もっと新しいことを知りたい!」という気持ちで生活していると、子どもの勉強に対するイメージも明るいものになるでしょう。
2-2 一緒に勉強をする
子どもが勉強をしているとき、隣に座って間違いを指摘したり、気がそれないように口うるさく注意したりしていませんか?
会社で仕事をしているとき、常に上司が隣に座って自分を見張っていたらどうでしょう。
緊張が増すことでかえってミスが続いたり、間違いを逐一指摘されることに嫌気がさしてしまったりしそうですよね。
子どもの勉強も同じです。子どもの勉強を見守る必要はありますが、見張る必要はありません。子どもが取り組んでいる問題を一緒に解いたり、自分が取得したい資格の勉強をしたりしてみてください。
「案外難しい問題を解いているのだな」「1時間勉強するってこんなに大変だったっけ?」と新たな発見があると思います。
子どもも、同じ空間に勉強をしている人がいることで自然と集中力が増し、もくもくと問題を解くようになりますよ。
2-3 ポジティブな声かけをする
「嫌ならもうやめてしまいなさい」「みんなしんどいけど頑張っているのよ」というようなネガティブ声かけは、勉強に対するイメージを暗くしてしまいます。
ダラダラとやる気のない姿を見ると、ついこういった声かけをしてしまうので、注意が必要です。
「今日はどんな宿題が出たの?」「とりあえず2問だけやっちゃう?」と明るく声をかけるようにしましょう。
勉強が順調に進んでいたり、きちんと終わらせたりできたときには思いっきり褒めてくださいね。
おわりに
以上、やる気がどんどん出てくる勉強のコツについて紹介しました。親の働きかけや声かけひとつで、子どものやる気を引き出すことができます。また、時には「やる気がなくてもまずは始める」ことも必要です。
毎日コツコツと取り組んで、勉強を習慣付けるようにしてくださいね。