勉強ができる子の習慣から学ぶ!成績アップ学習法
学校の学習内容などが難しくなり、テストでも苦労して思ったような点数が取れにくくなるお子さん。学年が上がるにつれ、同学年のお子さんと比べると、できる子とできない子の差が顕著に出るようになってしまいがちです。
できる子は一体どのように勉強をしているのだろうか?できない子とは一体何が違うのか?気になる方、そしてできる子が実践していることがあれば、ぜひ我が子にも真似をさせたいと考える親御さんも多いのではないでしょうか。
今回は勉強ができる子の習慣を紹介することで、何か学習のヒントになればと考えています。
ちなみに今回の「勉強ができる子」の定義についてです。何時間も勉強ができる子、自らできる子など、様々な解釈ができますが、今回は「勉強ができる子=成績が良い子」として説明していきます。
1.勉強ができる子の3つの習慣
勉強ができる子の習慣は、大きく3つあります。
- 毎日勉強する
- 宿題や家庭学習は「理解すること」に重点を置く
- できる楽しみを知っている
毎日勉強する
これは学習習慣を身につけるために、最も大事なことかもしれません。毎日勉強することが、成績をよくするための一つのポイントとなります。勉強ができる子は、同じ単元や内容を少しずつ繰り返し、一つ一つ定着させている傾向があります。勉強ができる子の中には、テスト前日に一気に勉強量を増やし追い込みをかける子もいるかもしれませんが、それは毎日コツコツと勉強しているベースがあってのもの。定着できているかの最後の確認をしているにすぎません。
普段勉強していないお子さんがテスト前日のみ頑張ったら点数が伸びるか?想像はつくと思いますが、もちろんノーです。前日のみに勉強するというのは、ようやく定着させるための勉強をするということですが、1度少し勉強したからといって簡単に身につくものばかりではありません。一夜漬けをしてもテストになるとさっぱり忘れてしまうというのは、1度2度やっただけで、定着するまで繰り返さなかったのが原因です。定着には学習回数はもちろんですが、学習「日数」もかかるわけですね。
ですから毎日少しずつ勉強していくのが「勉強ができる子」の第一歩といえるでしょう。
宿題や家庭学習は「理解すること」に重点を置く
これについてはなかなか難しい問題だと思います。お子さんの学校では、宿題は出ていますか?または宿題が出ない場合、家庭学習は頑張ってやっていますか?毎日コツコツ宿題あるいは家庭学習を行うことで、ある程度は点数も上がるはずです。しかし、それで点数が上がっても、上には上がいるということはよくありますよね。
テストで上位を取るお子さんは、宿題あるいは家庭学習に対しての意識が違います。具体的には、宿題を「終わらせること」に重点を置くのか、宿題で「理解すること」に重点を置くのか。この差が宿題あるいは家庭学習の内容の決定的な差となります。
とにかく「終わらせること」に重点を置き、理解は二の次にしてしまうと、「ああこうやって考えればできたのか」と振り返りがおろそかになってしまい、ミスの原因をそのままにしてしまうおそれがあります。極端な言い方をしてしまうと、ただ「やっただけ」になるおそれもあります。できないものをできないままにしておくと、もちろんテストで点数は伸び悩んでしまいます。
一方、宿題あるいは家庭学習を「理解すること」に重点を置き、できないものはできるまで繰り返す場合はどうでしょうか。テストで点数が取れない原因を徹底的に克服しようとしているため、結果的に点数アップにはつながりやすいのです。
宿題は、ただ終わらせるだけではダメということなんですね。とにかく理解を優先して勉強するようになると、「勉強ができる子」に近づくかもしれませんね。
できる楽しみを知っている
勉強ができる子のほぼ全員に共通しているのは、できる楽しみ、あるいはできる喜びを知っているということです。筆者は、中学一年生の頃に、学校の授業内の英単語テストで「1年間ずっと満点」という大記録を達成したことがあります。
今振り返ってみると、初めての単語テストに向けて頑張って勉強を重ね、満点が取れてから、「また取りたいな」と思い2回目の英単語テストの勉強に励んだのを覚えています。それが2回・3回…と続き、いつの間にかそれが1年間続いたということです。当時の担当の先生にもとてもほめてもらった記憶があります。
家庭学習時は、英単語を覚えて、自分でテストをして、間違えたものだけもう一度練習して、また一通りテストをして、ということを繰り返し、テストと同じ条件で満点が取れるまで反復練習を積み重ねました。
できる楽しみを知っておくと、普段のテストで満点を取る練習をしようと考えるようになりますし、実際に満点にこだわりを持って繰り返し解くようになります。ただし、お読みいただいてお分かりのように、特別なことは特にしておらず、あるものを理解するまで繰り返す。これが「勉強ができる子」になる近道で、その原動力が、できる楽しみなのではないかと考えます。
2.まずは何から真似をすればいい?
では、一体「勉強ができる子」を目指すお子さんは、まずは何から真似をすべきなのでしょうか。
まずは何よりも「毎日勉強する」ことから始めましょう。
毎日勉強することは、学習習慣を作ることにもつながり、ゆくゆくは、理解を優先して宿題あるいは家庭学習を行うこと、そして、できる楽しみを知ることにもつながります。
逆に毎日勉強する習慣が作れなければ、理解を優先して宿題あるいは家庭学習をしたり、できる楽しみを味わったりするチャンスも自然と逃げて行ってしまいます。
ですから、まずはしっかりと毎日勉強することから真似をして始めましょう。1時間や2時間が大変なら、1日15分や20分でも構わないと思います。毎日継続できるような時間でまずは始めてみて、徐々に慣れてきたら時間を延ばしていけばいいと思います。
3.焦らず、できることを増やしていこう
「勉強ができる子」というのは、もちろんいきなり最初から成績が良かったわけではなく、長期間にわたって成績が良くなるための努力を陰でしてきています。
これから「勉強ができる子」を目指すお子さんは、目標は高く、そして焦らずに勉強を積み重ねていってほしいと思います。いきなり急激に成績が上がればこれほど嬉しいことはありませんが、結果が出るまでは普通は時間がかかるものです。なかなか思うように結果が出ないこともあると思いますが、我慢が必要なときもあります。とにかく途中で学習習慣が続かなくなってしまうと、成績が上がるきっかけがなくなってしまいます。
点数が上がらない場合は繰り返し学習するのが一番ですが、覚え方のコツや、効率の良い解き方を発見するなど、学習の工夫ができるともっと良い勉強ができると思います。壁にぶつかったときに「覚えやすい方法はないかな」と考えているとき、「どうやったらうまく解けるんだろう」と考えているとき、「どこが違っていたんだろう」と考えているときが、成績アップにつながっている瞬間です。こういった場面が増えてきたら、「勉強ができる子」に近づいているチャンスですよ!
「勉強ができる子」を目指しているお子さんは、1日でも早く「毎日勉強する」ことから始めれば、それだけ成績が上がるのも早まるはずです。毎日少しずつでもいいので、日々の勉強を大切にしてほしいと考えます。